ピアトラ・マレ(ルーマニア)
Dambul Morii - Vf. Piatra Mare往復
登りは尾根(Poteca-Tiganilor)ルート / 下りは沢(Sipoaia)ルート【2019.8.6】


  旅先のホテルで知り合ったルーマニア人は海外旅行好きで、日本にも来たことがあるという。ルーマニアは自然豊かでハイキングも盛んだと言うので、どこかに山に登ってみようと思った。ルーマニア人に良い場所はないかメールで質問してみると、自然は良いけどインフラが脆弱(ホテルがボロい、道路の整備が悪い、交通渋滞がひどい、列車が鈍速、など)なので他の国のメジャーどころにしたほうが良いよ、と釘を刺された上で、ルーマニアの山を紹介するサイトを紹介してくれた。
 ⇒ Muntii Nostri
 彼のアドバイスとサイトを参考に、ブラショブ周辺で日帰りできて、そこそこ高い山をいろいろ探した結果、Patra Mare(ピアトラ マレ、「大きい岩」という意味みたい)に登ることにした。Muntii Nostriはアプリもあると言うので、同じ名前で検索してみると、AndroidとiPhoneの両方でGPS付き地図アプリが無料提供されていた。スペインのときと同様に、今回もこのGPS付き地図アプリが大活躍。インフラは確かに古かったが、バス、列車もそれほど遅れることはなく、計画通りに旅行を楽しめた。


 街外れの最初のバス停(Dambul morii)で下りる。たぶん同じ会社に勤めている人たちが、一つ前のバス停でたくさん下りていった。

 バス停から5分ほど歩き、地図にしたがい舗装路を離れる。柵をこえたところがいくつかのルートが合流する出発点のようなところ。柵の注意書きは、後で調べてみると、「車両通行禁止」だった。
 出発点で何匹かの犬に吠えられ、そのうち一匹が付いてきた。かなりビビるが、自分の目の前まで来るとペタリと座り込んだ。飼い犬ならすぐに元の場所に戻るだろうと思っていたが、ひたすら付いてくる。え、ひょっとして野犬か? なら触らないほうがいいよなあ。


 途中追い抜かれて犬が先導したりしながら、結局2時間近くも一緒だった。だんだん愛着がわいてくるが、餌をあげようとしても興味を示さない。誰かにしつけられているみたいだ。最後ははぐれたが、僕が道を間違えたことが原因と分かった。犬は正しい道を知っていた。

 尾根ルートをとったものの展望は全くなかったが、山小屋(Cabana Piatra Mare)に着くところで草地になり遠くが見渡せるようになった。登りのどのルートも山小屋で合流する。

 草原の真ん中に建つ山小屋。土取りブラシが吊ってあったりするが個人の家のような雰囲気もあり。ここにも柵の中に飼い犬がいて吠えられた。

 僕とほぼ同じルートで追い抜いったモトクロスバイクは山頂とは別の方角へ向かっていった。よくあんな山道を登るなあと思う。次の日別の山ではマウンテンバイクの中学生に会った。山でバイクに乗るのがルーマニアスタイル?

 山小屋を離れると一旦林の中に入ったが、少し登るとまた草原になった。山頂までほぼ見渡せる道を行く。

 Piatra Mare山頂に到着。ブラショブ側が崖になっていて、市街地がよく見える。

 僕が1番に着いた後、単独のハイカーが2人やってきた。みんなしばらく寝そべっていた。

 少し遠くのほうを見ると羊らしき家畜の群れがうじゃうじゃ。山頂一帯は放牧地になっているみたいだ。1843mあるが、ここもスペインのときと同じく里山ってことか。

 山頂付近からのブラショブの盆地の眺め。市街地の周りは畑。そんなに遠くまでは見渡せない。空気は極めてきれい、というほどではないかも。

 エーデルワイスに似てるけど、違う花。ふもとの看板にはエーデルワイスの写真もあったので、どこかに自生しているはず。

 山小屋に戻ってくると、家畜と思しき小さい馬がいた。この辺の草原は、人の手が入った放牧地なんだろう。

 麓の眺望とはここでお別れして、再び林の中へ。登りは尾根道を使ったが、下りは沢沿いの道を下った。

 ちらほら登ってくる人とすれ違いつつ水流のあるところまで下ると、小中学生がいっぱいいた。夏休みの林間学校みたいな雰囲気。

 小川の水は透明。冷たくて気持ちいい。

 道沿いにジップラインがこま切れで設置してある。大人も子供も楽しんでいる。

 傾斜がほとんど無くて短い子供用のラインがたくさん設置してあるところもあった。

 出発点に戻ってくると、たくさんの人がピクニックしていた。オープンカフェと、ライトバンのコーヒーショップが営業していた。

 カフェのテラスのたもとには、朝の登りで遭遇した犬がテーブルの近くでちょこんと座っていた。柵の向こうには、ピクニックとハイキングに来た人の路上駐車でいっぱいだった。

 翌日は、ポイアナ・ブラショブのポスタバル山にロープウェーで登り、ブラショブのホテルまで歩いて下った。ポスタバル山からは、谷を挟んでピアトラ・マレが周囲で一番高い山としてどっしりと見えた。
 山頂で写真を撮ってくれた家族連れの若者に、あそこに登って来たと言ってルーマニア地図アプリを見せたら感心していた。Muntii Nostri = our mountain だと教えてくれた。



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(更新年月日;2026.09.21)